症例報告
五十肩の症例報告

50代 男性
来院の動機
当院来店数日前に整形外科にて五十肩と診断されたものの、湿布や痛み止めの処方で経過を追っていたが、一向に改善されず、当院へ来店される。
初期症状
左肩関節の痛みが主に見受けられ、特に肩関節屈曲(肩を前から上へ挙げる)、肩関節外転(肩を横から上へ挙げる)時にて痛みが強く出現し、関節可動域制限が著名に見受けられる。
また、肩を後ろに回す際にも痛みが誘発され、日常生活にて洗髪動作、ベルトの開閉、上にある物を取るといった際に支障をきたしている状態。
問診・検査
問診にて、長時間のデスクワーク中において、肩コリが酷い状態になったことはあるが、現在の痛みになったことは過去に一度もないとのこと。日常生活では普段の飲み物はお茶やコーヒーが主で、水のみの摂取がほとんどないような状態。
ベッド上にて仰向けにした状態で、重力の影響を受けない姿勢になっても肩関節屈曲、外転時の痛みが誘発される。特に右側の胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋の筋肉の緊張を認める。
治療経過
初回治療において、まずは筋肉のバランスを調整し肩関節の可動域拡大を目的として、右側の胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋の筋肉の緊張を取り除く。
その後、肩甲骨周囲に付着している筋肉が弱く、ほとんど可動していないため、肩甲骨周囲の筋肉を活発にすることで、痛みがかなり軽減した。
また、上腕二頭筋長頭腱が大胸筋や小胸筋に引っかかっていたので調整することで、痛みはほぼ消失した。ここから本格的な治療を施し、問題となっている筋肉や内臓のセルフケアを指導。
2回目来店された際にはほぼ痛みはなく、日常生活にも支障がない状態まで回復。
院長コメント
今回、整形外科で五十肩と診断された方でしたが、湿布と痛み止めのみ処方され、何も身体を施されないことがとても残念に感じました。
五十肩はふとした時に突然肩に激しい痛みを感じたり、しびれを感じたりして発症することが多く、主に50歳代以上の方が発症することが多いのが特徴です。加齢によって肩の関節を構成する骨や軟骨、靭帯、腱などが硬くなり、組織が炎症を起こして発症することが多いといわれています。
発症する肩は利き腕とは関係がなく、左右どちらかの肩に起こり、まず両側の肩が同時に発症することはほぼほぼないともいわれている。炎症を起こした肩の関節の中で、組織が癒着してしまうと、さらに動かしづらくなります。
また、痛みのため肩が動かせず、肩の周りの筋肉や靭帯の血行が悪くなり、肩の関節が硬くなってしまうことで動かすことが難しくなる場合もある。関節が変形していたり、軟骨がすり減ってなくなっていたり、健が切れたりしているなど肩の関節を作っている組織の1つのみが原因の場合は五十肩とは区別されています。
当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただいております。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。