腱鞘炎とは、手や指、手首などに痛みや腫れが起きる症状のことです。人間の手や指には、紐のような形状の『腱』というものがあり、この部分が筋肉と連動することで、手指や手首を伸ばしたり曲げたりできるようになっています。そして、この腱が動く際、骨から腱が離れないように腱鞘という部分が押さえています。

この腱鞘が頻繁な手指の動きによって厚くなったり硬くなったりし、腱とこすれ合うことで炎症が起き、腫れや痛みと言った症状が出るのです。

腱鞘炎はそのままにしておくと進行して腱の動きがスムーズに行われなくなってしまい、指の付け根の痛みが強くなり、腫れや熱感が現れます。更にひどくなると、指を伸ばそうとしたときに、ばねのようにカクンとひっかかるような症状の『ばね指』になり、手指が曲がった状態のまま動かなくなってしまうこともあります。

腱鞘炎には、朝方に強い症状が見られ、昼間に手指を使っているときには症状が軽くなるという特徴があります。

手のひら側の指の付け根部分にある膨らみの部分を軽く押した状態で、指を曲げ伸ばししてみましょう。もしも指の動きに硬さを感じたり、わずかでも痛みを感じたりした場合には、ばね指になりかかっているかもしれません。

指以外に手首にも腱鞘という部分はあり、手首の腱鞘炎のことを『ドケルバン病』と言います。手首に痛みや腫れが起きるのが特徴で、親指を広げる、反らす、動かすなどの動作をするときに強い痛みが出ます。

他の指で親指を包むように軽く握り、その状態で手を下方向に下げてみて伸ばされた方の手首が強く痛む場合は、ドケルバン病の可能性があります。

もしも腱鞘炎になったら、患部をなるべく動かさないようにし、まずは安静にすることが大切です。そのまま作業を続ける必要がある場合は、適度に休憩を挟み、患部を休ませるようにしましょう。

特に、腱鞘炎の原因となるようなスポーツや趣味、パソコン、スマホなどをはじめとする、手指を頻繁に動かす作業を減らすことが必要です。何時間も続けることは避け、1時間に一度は休憩を入れて手指を休ませましょう。

軽い腱鞘炎の場合や予防のためには、休憩のときに体を動かすことも効果的です。両手を上に上げて、ゆっくりと揺らし、次に両手を下にだらりと下げて軽く揺すります。すると血行が良くなるので、腱鞘炎の悪化を防ぎます。

ただ、この方法はあくまでも予防なので、もしも良くならない場合やひどい場合は、すぐに専門家に相談することをおすすめします。また、スポーツの場合も休憩をすること、正しいフォームで動作を行うことも意識するようにしましょう。

痛みや腫れのある部分が熱を持っている場合は炎症を起こしているので、冷やすことも効果的です。手指に違和感を覚えたときにすぐに冷やすことで、炎症を抑えられます。逆に、痛みが続いているときには、温めることで血行が良くなり、症状が緩和される場合があります。

先ほどお話ししたようなチェックをしてみて、もしもばね指になりかかっている場合、症状が軽いうちであれば痛みがある部分にテーピングで固定をすると、症状を軽くすることが可能です。このときに使うテープには、かぶれにくいものを選び、患部に3周ほど巻くようにします。血行が悪くならないように、強すぎる巻き方には注意しましょう。

もしも痛みがなかなか取れない場合、放っておくと更に症状が進んで手指が動かなくなってしまうこともあるので、王子駅周辺の病院や整体・整骨院で早めに受診するようにしてください。また、痛みが取れた後も手指を動かし続けたり無理をしたりすると、再発しやすいので気をつける必要があります。

痛みの出ている場所、原因は人それぞれ違うのでそれらを的確に捉えてお客様に合った施術法を選択しています。

根本原因を見つけて施術していくことで、痛みのない生活にいち早く戻ることができます。

王子周辺でつらい症状をお持ちの方は、根本改善・再発予防へと導きますので、まずは一度、お電話でご相談ください。