ストレートネックになる原因で最も考えられるのが、長時間のスマホ操作です。最近は、電車の中でも、街中でも、常にスマホを見ているという人がとても多いです。別名「スマホ首」と言われるくらいですから、スマホの操作がかなり首に負担をかけていることがわかります。スマホを操作する時のことを思い浮かべてください。

スマホは顔より下で操作するので、自然とうつむいている状態です。これは頭の重心を前にかけているので、首に大きな負担がかかっているのです。うつむいていない時は首にかかる負担は4kgから6kgくらいですが、うつむく角度が15度になると、首に約12kgの負担がかかってしまいます。うつむく角度が大きくなればなるほど首に負担がかかってしまうのです。

その他には、パソコン作業（デスクワーク）、読書、高すぎる枕の使用が挙げられます。パソコン作業も画面を前屈みでのぞき込むような姿勢で行うことが多いので、首や背骨、骨盤にも負担がかかります。

首だけでなく、背骨や骨盤も歪んでくると、全身に不調が起きてしまいます。長時間の読書もうつむいたままなので、当然首に負担がかかります。

また、首こりがひどいからと高めの枕で首筋を伸ばすような姿勢で寝る人がいますが、高い枕は頸椎が圧迫されて、首や肩に負担がかかります。毎日合わない枕で寝ていると首の周囲の筋肉が緊張し、寝起きに首や肩が痛み、それが続くとやがてストレートネックになるのです。筋肉を休ませるための睡眠なのに、逆効果になっていたということになります。

ストレートネックの治療を行ってくれる整形外科を王子駅周辺で探すと、整骨院ではストレートネックの治療例が多くありましたが、整形外科でストレートネックを治療しているところは少ないようです。

しかし、ストレートネックかどうかはレントゲン撮影をすればわかりますので、首が痛いからと受診すれば、原因を調べ、診断がつけば治療を行ってくれます。整形外科での対応としては、レントゲン撮影、鎮痛剤や湿布の処方、リハビリテーションスタッフによる治療となります。

痛みが軽減すれば普段の生活に気をつけていくことになりますが、やはり痛みは再発しやすくなります。筋肉が疲労してしまうだけでなく、骨の変形が進行してしまうことがありますので、早めの対策が必要になります。

痛み止めやマッサージで一時しのぎをしている人が多いですが、骨が変形してしまっては根本改善も難しくなります。痛みや辛い症状があれば一人で悩まず、専門家へ相談することをおすすめします。