症例報告
軽度のギックリ腰の症例報告

10代 男性 高校生
来院の動機
当院来店時にて整形外科や病院は受診せず痛みを訴えご来店される。
初期症状
独歩にて苦痛な表情でご来店される。状態として身体を後ろへ傾けることは問題ないが、前方へ傾けると右側の腰の痛みの訴えが聞かれる。
立ち上がり、立位保持は特に大きな問題は見受けられないが、歩行時、特に運動時にて痛みが出現するとの訴えが聞かれた。
問診・検査
問診にて、過去に今回のような腰の痛みは一度もないとのこと。部活動を行なっており、特に運動時にて右腰の痛みが強く出現するとのこと。日常生活では水分はスポーツドリンクが主で体重に見合った真水はほとんど足りていいない状況。
ベッド上仰向けにて検査を開始。右側の腸腰筋、多裂筋、梨状筋、中臀筋、大臀筋の筋肉の緊張を認めるも、まだ10代と若いので筋肉の柔軟性としては比較的良好。寝返り、起き上がり時の右側の腰の痛みは見受けられていない。
治療経過
初回治療において、歩行時の痛みの解消を目的として、右側の腸腰筋、多裂筋、梨状筋、中臀筋、大臀筋の筋肉の緊張を柔らげることで、歩行時の右側の腰の痛みが緩和される。
数日後、ご来店される際は部活動に支障はないような状態であったが、恐怖心を背景に筋肉の緊張は少しばかり残存している状況。数週間後にご来店された際には右側の腰の痛みは解消されている。
院長コメント
今回、10代と年齢も若いのが幸いし軽度の腰の痛みとなっていたと考えられます。歳を重ねるごとに筋肉の質は変わり柔軟性がなくなってきます。
仮に同様な症状で50代、60代で発症していれば、同じような軽症では治らなかったと思います。今回は幸いにも軽度のギックリ腰でしたが、ギックリ腰になる過程において、身体の水分不足が少なからず関与しています。
人の身体は60〜70%近く水でできています。また筋肉の80%は水分でできていますので、体重に見合った水分が少なくなると、必然的に代謝が落ち、血流低下を招き、筋肉に十分な酸素を取り込めなくなるため、筋肉が硬くなってしまい、ふとした際に硬くなった筋肉が骨(腰椎)を引っ張るため、ギックリ腰を引き起こします。
そこから酷くなれば腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を引き起こし、症状の悪化へ繋がります。当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただいております。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。