来院の動機

当院来店前、整骨院や整体など様々なところへ通うものの、一向に改善の気配を感じることができなかったため、当院へ来店される。

初期症状

左肩関節の痛みを訴えており、特に仕事中や洗濯物を干したり、お子さんを抱っこしたりする際にて左肩のだるさと痛みが誘発されるとの訴えが聞かれる。

状態として肩関節屈曲（肩を前から上へ挙げる）、肩関節外転（肩を横から上へ挙げる）時にて重だるさと痛みが現れ、関節可動域制限が見受けられる状態。

問診・検査

問診にて、肩の痛みはあったもののここまでひどい状態はなかったとのこと。日常生活では普段の飲み物はお茶やコーヒーが主で、水のみの摂取がほとんどないような状態。

ベッド上にて仰向けにした状態で、重力の影響を受けない姿勢になっても、特に肩関節屈曲時の痛みが誘発される。筋肉の状態として、左側の胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、三角筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋の筋肉の緊張を認める。

治療経過

初回治療において、肩挙上時の痛み改善と関節可動域拡大を目的として、左側の胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、三角筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋の筋肉の緊張を取り除く。

その後、特に前鋸筋、菱形筋の筋力低下を認め、ほとんど可動していない。当院が取り入れている関節トレーニングで肩甲骨周囲の筋肉を誘発することで、肩挙上時の痛みが軽減し関節可動域拡大が見受けられる。ここから本格的な治療を施し、問題となっている筋肉や内臓のセルフケアを指導。

２回目来店された際にはほぼ痛みはなく、仕事中や日常生活において楽に過ごせている。

院長コメント

今回、左肩関節の痛みが誘発されていた症例ですが、比較的軽症であったことが幸いし、痛みの改善が早かったと思われます。

この痛みを放っておくことで、痛みが広範囲に移行するケースがあるため、日常生活にて影響が出る前にご来店されることで、ほとんど２回目で改善するケースが多い。まず、肩の痛みの原因として、肩関節周囲炎（五十肩）、肩蜂下炎（けんぽうかえん）、インピジメント症候群、腱版断裂（けんばんだんれつ）と様々ですが、年齢を重ねて今の痛みを放っておくと、間違いなく臨床所見上にて何かしらの診断がつくと思われます。

当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただいております。