症例報告
頸椎椎間板ヘルニアの症例報告

20代 女性 セラピスト
来院の動機
当院ご来店1ケ月以上前から左側の肩甲骨から小指にかけての痺れや痛みが出現したため、自宅近くの整形外科へ受診される。整形外科では頸椎椎間板ヘルニアと診断を受けたものの、痛み止めや湿布の処方のみで特にリハビリや治療はなかった。ここ数日、痺れや痛みが強くなったため、当院へご来店される。
初期症状
状態として、左肩関節の挙上(肩を前方から上へ挙げる)や左肩関節外転(肩を横から上へ挙げる)の際に、特に左側の上腕部(じょうわんぶ)や肩甲骨内側から左小指の痺れと痛みの訴えが聞かれ、とても辛い訴えが聞かれる状態。
問診・検査
問診にて、過去に肩が凝る感じが何度もあったものの、今回のような痺れや痛みを伴う症状は一度もなかったとのこと。日常生活では運動週間はほとんどなく、普段の飲み物は甘いジュースやコーヒーが主で水のみの摂取が少ない状態。
ベッド上座位にて検査を開始。徒手的(セラピストが動かす)に左肩関節挙上と左肩関節外転時にて左側の上腕部や肩甲骨内側から小指の痺れや痛みが伴うため、防御性収縮(痛みを避けるために筋肉を随意的に収縮される)が著名に見受けられる。
筋肉の状態としては、左側の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)、頭板状筋(とうばんじょうきん)、斜角筋(しゃかくきん)、僧帽筋上部繊維(そうぼうきんじょうぶせんい)、大胸筋(だいきょうきん)、小胸筋(しょうきょうきん)、上腕二頭筋長頭(じょうわんにとうきんちょうとう)、腕橈骨筋(わんとうこつきん)、手内在筋(しゅないざいきん)の筋肉の緊張を認め、肩甲骨周囲の筋力が硬い状態。
治療経過
初回治療において、左肩関節挙上や外転時の痛みの改善と関節可動域拡大を目的として、胸鎖乳突筋、頭板状筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、上腕二頭筋長頭、腕橈骨筋、手内在筋の筋肉の緊張を取り除くように介入開始。
その後、肩甲骨周囲に付着する前鋸筋(ぜんきょきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)、菱形筋(りょうけいきん)の当院が推奨している関節トレーニング実施し、肩甲骨周囲の筋肉を充分に働かせることで、左肩関節の挙上と外転時に伴う上腕部や肩甲骨内側と小指にかけても痺れや痛みが軽減し関節可動域拡大が見受けられる。
ここから本格的な治療を実施し、問題となっている筋肉や内臓のセルフケアを指導。2回目来店された際には、左肩関節の痛みは改善されており、日常生活や仕事にて痺れや痛みは伴わない程度まで回復されている。
院長コメント
今回の症例のような20代と若い女性の方が頸椎椎間板ヘルニアを発症するケースは当院では比較的少なく、首を駆使する格闘技やラグビー選手など、20代では比較的男性に多い印象を受けます。
頸椎椎間板ヘルニアとは頸椎(首)には椎体(ついたい)という7個の骨と、その骨と骨とを繋ぐ椎間板(ついかんばん)と呼ばれるクッションのような柔らかい組織があります。
この椎間板に何かしらの原因で亀裂が入ることで椎間板の奥にあるクッションである中の綿のような髄核(ずいかく)というものが外へ出てきてしまいます。この髄核の外への脱出を椎間板ヘルニアと呼ばれ、神経の束に触れてしまうと飛び出した髄核が脊髄を圧迫したり、神経根を圧迫したりして、様々な神経症状が現れてしまいます。
この症例は過去に肩が凝るような症状が何度もあったが、放っておいたことで首周りの筋肉が固まってしまったことで、頸椎椎間板ヘルニアを発症したと考える。
当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただき、当院独自の身体調整法にて症状の改善に向け全力で取り組んでおります。
是非、一度、王子 整体 首肩こり専門 てぃ〜だへお越しください。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。