症例報告
腰痛の症例報告

50代 女性 飲食店勤務
来院の動機
当院ご来店時にて整形外科や病院の受診はないものの、整骨院や整体院へ通っていたが、腰の痛みが一向に改善せず当院へご来店される。
初期症状
独歩にてご来店されるも特に苦痛な表情や足を引きずるような状態は見受けられない。身体の状態として身体を前方へ傾けることは問題なく可能だが、後方へ傾けると腰の中央からお尻にかけて痛みの訴えが聞かれる。
日常では椅子や床からの立ち上がり、歩行時では腰の中央に痛みが出ることはないものの、長時間立っていると腰の張りを感じ、次第に痛みが出現するような状態。
問診・検査
問診にて、過去に激しい腰の痛みになったことは一度もなかったものの、軽度な腰の痛みは幾度があり日によってムラがあったとのこと。今回、痛みの頻度や辛さが増田ことで、状態が悪化しないか不安になったため当院へご来店される運びとなる。
日常生活では水分はお茶やコーヒーが主で、体重に見合った水分はほとんど足りていいない状況。
ベッド上仰向けにて検査を開始。両側の腸腰筋(ちょうようきん)、腰方形筋(ようほうけいきん)、多裂筋(たれつきん)、梨状筋(りじょうきん)、中臀筋(ちゅうでんきん)、大臀筋(だいでんきん)、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)の筋肉の緊張を認めるも、寝返りや起き上がりといった起居動作時の腰の痛みは見受けられていな状態。
また、内臓所見では特に左右の腎臓の硬さが著名で内臓反射点では激痛を訴える状態。
治療経過
初回治療において、長時間立った際の腰の中央の痛みの改善を目的として、両側の腸腰筋(ちょうようきん)、腰方形筋(ようほうけいきん)、多裂筋(たれつきん)、梨状筋(りじょうきん)、中臀筋(ちゅうでんきん)、大臀筋(だいでんきん)、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)の筋肉の緊張を柔らげることで、腰の中央の痛みが緩和される。
ここから内臓、特に腎臓へのアプローチを実施することで、さらに筋肉の緊張が激減される。
数日後、ご来店される際は日常生活や長時間立った際の腰の中央の痛みはないような状態まで回復。数週間後にご来店された際には腰の中央の痛みは改善されている。
院長コメント
今回、飲食店勤務の際にて長時間立っていることで腰の張りや痛みを避けるように姿勢が円背となり、結果的に骨盤が後へ傾いてしまうため、背部に付着する筋肉がより優先的に働いてしまい、腰の中央の痛みへ繋がったと考えられます。
このような姿勢が長く続いてしまうと、腹部に付着する筋肉が短縮(筋肉がみじかくなる)し、背部に付着する多裂筋(たれつきん)や大腰筋(だいようきん)、腰方形筋(ようほうけいきん)の緊張を強め、筋肉が背骨を引っ張ってしまい腰痛を発症するケースが多いです。
また、腎臓の機能として、血液を濾過(ろか)し、老廃物や不純物を尿として水溶性の毒素を排泄する機能があります。
また、腎臓は腎筋膜(じんきんまく)により、内側面は大腰筋(だいようきん)、下外側面は腰方形筋(ようほうけいきん)、腹横筋(ふくおうきん)と強く連結しています。
そのため、水分が足りなくなることで、腎臓が一時的に疲労して重力によって下方へ下がってしまうことで、上記の筋肉がさらに強まってしまいます。
このように筋肉や内臓がバランスよく偏りなく働き続けることがとても大切だが、ただ施術をして一時的に筋肉や内臓のバランスを整うだけでは、すぐに元の状態に戻ってしまうことがしばしば見受けられます。
その理由として、少なからず『水』が関与している。この症例が日常的に飲んでいるものとして、お茶やスポーツドリンクが主だが、圧倒的に体重に見合った真水が少ないです。
そもそも人の身体は60〜70%近く水でできています。また筋肉の80%は水分でできていますので、体重に見合った水分が少なくなると、必然的に代謝が落ち、血流低下を招き、筋肉に十分な酸素を取り込めなくなるため、筋肉が硬くなってしまい、ふとした際に硬くなった筋肉が背骨を引っ張るため、腰に痛みが現れたり、放っておくと腰椎(ようつい)が滑ってしまうことで腰椎分離症(ようついぶんりしょう)やギックリ腰といった症状を引き起こします。
そこから悪化すると腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)や脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を引き起こし、症状の悪化へ繋がります。
当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただき、当院独自の身体調整法にて症状の改善に向け全力で取り組んでおります。
是非、一度、王子 整体 腰痛専門 てぃ〜だへお越しください。
※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。