来院の動機

当院来店数ケ月前に左の肩に違和感を覚え、数週間後から肩に痛みを強く感じたため、我慢できず当院へご来店される。

初期症状

状態として、左肩関節の挙上（肩を前方から上へ挙げる）や手を後ろへ回す際に、特に左側の上腕部（じょうわんぶ）や肩甲骨内側に痛みの訴えが聞かれ、特に長時間デスクワークをする際に疲労が溜まると痛みが強く出るとの訴えが聞かれる状態。

問診・検査

問診にて、今回のような左肩の痛みが出現することはなかったものの、肩の凝りやだるさは以前から見受けられていたとのこと。日常生活ではたまにウォーキングはするものの、定期的な運動習慣はない状況。また、普段の飲み物はお茶やコーヒーが主で水のみの摂取が少ない状態。

ベッド上座位にて検査を開始。徒手的（セラピストが動かす）に左肩関節挙上と手を後ろへ回す際にて左肩に痛みが伴うため、防御性収縮（痛みを避けるために筋肉を随意的に収縮される）が著名に見受けられる。

筋肉の状態としては、左側の胸鎖乳突筋（きょうさにゅうとつきん）、斜角筋（しゃかくきん）、僧帽筋上部繊維（そうぼうきんじょうぶせんい）、大胸筋（だいきょうきん）、小胸筋（しょうきょうきん）、上腕二頭筋長頭（じょうわんにとうきんちょうとう）、腕橈骨筋（わんとうこつきん）、手内在筋（しゅないざいきん）の筋肉の緊張を認め、肩甲骨周囲の筋力が低下しており左肩の前方に付着する筋肉が優先的に使われている状態。

治療経過

初回治療において、左肩関節挙上、手を後ろに回す際の痛みの改善と関節可動域拡大を目的として、胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部繊維、大胸筋、小胸筋、上腕二頭筋長頭、腕橈骨筋、手内在筋の筋肉の緊張を取り除くように介入実施。

その後、肩甲骨周囲に付着する前鋸筋（ぜんきょきん）、肩甲下筋（けんこうかきん）、菱形筋（りょうけいきん）の当院が推奨している関節トレーニング実施し、肩甲骨周囲の筋肉を働かせることで、左肩関節の挙上、手を後ろに回す際の痛みが軽減し関節可動域拡大が見受けられる。

ここから本格的な治療を実施し、問題となっている筋肉や内臓のセルフケアを指導。２回目来店された際には、左肩関節の痛みは改善されており、日常生活や仕事に伴う疲労が溜まっても痛みは伴わない程度まで回復。

院長コメント

今回の症例のような左肩の症状は比較的軽症であったものの、このようなアンバランスな筋肉の状態が続くと、間違いなく悪化していくケースが非常に多くります。

今回の症例の左肩の痛みの原因としては、日常的に肩甲骨周囲の筋肉があまり使われなくなったことで必然的に筋力低下を招き、結果的に肩甲骨周囲の筋肉が筋硬結（きんこうけつ）といって筋肉が固まってしまい左肩を動かそうとすると痛みが誘発されている状態になります。

また、その代償として肩の大きな筋肉である大胸筋や僧帽筋上部繊維を多く使うようになってしまい、首に付着する胸鎖乳突筋や斜角筋、腕に付着する腕橈骨筋、そして手内在筋といった小さな筋肉まで硬くなってしていまい、結果的に筋肉のバランスが不良になってしまうことがよく見受けられます。

そうなってしまうと、頑張って使っている筋肉とあまり使われていない筋肉のバランスが崩れてしまい、痛みが広範囲に広がったり、痛みで動かすことができず、関節が拘縮（こうしゅく）といって完全に固まり、四十肩や五十肩（肩関節周囲炎）、肩関節疾患全般へ移行することも臨床ではしばしば見受けられます。

当院は身体の施術やセルフケアの指導だけではなく、我々の身体は食べたものや飲んでいるものでできているため、どんな日常生活を送っているか、必ずカウンセリングにてヒアリングさせていただき、当院独自の身体調整法にて症状の改善に向け全力で取り組んでおります。

是非、一度、王子　整体　首肩こり専門　てぃ〜だへお越しください。