腰椎分離すべり症の原因は、腰にかかる繰り返しの力による疲労骨折だと考えられています。それはスポーツをよくする学童期に多く発症しますが、遺伝も関係しているのではないかと言われています。

腰椎変性すべり症は、腰椎が前後にずれてしまうことが原因で起こります。なぜ腰椎がずれてしまうのかはっきりとわからないのですが、加齢とともに、腰椎の椎間板であるとか、靱帯、関節がゆるんで腰椎がぐらついてしまい、脊柱管を通る神経を圧迫してしまうのではないかと考えられています。

なお、変性すべり症は中年以降の女性に好発すると言われています。

腰椎すべり症になったら、まず生活習慣を見直してみましょう。気をつけたいことは、以下のとおりです。

やはり姿勢が悪い人は腰に負担がかかり、腰椎すべり症が悪化しやすいですから、仕事などで長時間パソコンを使う時や車の運転で、同じ姿勢を続けるのは腰に良くありません。適度に体を動かすようにしましょう。

腰痛に良いストレッチもありますが、水中だと腰に負担がかかりにくいので、ウォーキングや水泳は特におすすめです。

プールの中を歩くだけでもかなり良い運動になります。痛みが激しい時は無理に運動をする必要はありませんが、痛みが落ち着いてきたら軽い運動を行う方が良いのです。

北区や王子駅周辺で腰椎すべり症の対応をしてくれる整形外科を調べてみると、いくつかの整形外科がありましたがそれらの病院での対応は大方同じような内容でした。

分離症かどうかの診断では、レントゲンやMRI、CT撮影が行われます。分離すべり症の場合はMRIでもはっきり写らないことが多いので、神経根ブロックで確定診断します。

治療は保存療法と手術療法がありますが、いきなり手術をすることはありません。まず、痛みがひどい場合は安静にして症状を落ち着かせます。

痛みが落ち着いてきたらストレッチなどで筋力の強化を行い、腰の周りの筋肉のバランスを整えます。コルセットなどの装具を使って背筋の負担を軽くし、神経の負担も軽くします。

さらに、鎮痛を目的とした抗炎症薬や筋肉の緊張を緩める筋弛緩薬の投与も行い、温熱療法なども行われます。これらの治療によって痛みとうまく付き合っていけるようであれば、このまま保存療法を続けていきます。

保存療法を続けているにもかかわらず、痛みやしびれがひどくなってきたとか、著しく生活の質が低下したという場合は、手術療法を検討することになります。

手術方法はいくつかありますが、代表的なものは固定術です。骨を削って神経の通り道を広げ、すべってしまっている骨を自分の骨や金属でつなぎ、さらにずれないように骨同士をボルトで固定する方法です。。

手術では現在の神経症状の改善や今後の悪化予防効果が期待できますが、長期間罹患していたとか、神経の圧迫が高度であるような場合は、術後の回復にも限界があります。さらに、手術後も固定した部分が安定するまでコルセット等を装着しなければなりません。