出産時に開いた骨盤は、出産後に徐々に戻っていくものなのですが、子育てや家事、仕事復帰と日常生活に戻ることで骨盤の歪みはさらに強くなってしまいます。その理由として無理な体勢で赤ちゃんを抱っこしたり、夜中の授乳など通常よりも体に負担をかけることが多いからです。

骨盤が歪んだままだと、腰痛や恥骨痛がいつまでも治らなかったり体型がいつまでも戻らないなどの問題が生じます。骨盤が歪んだまま放置すると、体の不調はいつまでも改善せず、長期に渡って苦しむことになります。

産後の骨盤矯正・調整は出産後すぐにすれば良いのではと思いがちです。しかし、産後の骨盤矯正・調整は産後すぐに行うのはあまり良くありません。出産後1か月から2か月は体調を回復させる期間です。この期間中に骨盤矯正という刺激を与えるのは良くありません。

自然分娩の人で産後2か月経ってから、帝王切開での出産の人は産後3か月経ってからが産後の骨盤矯正・調整を始めるのに良いタイミングです。しかし、体調の回復ペースは人それぞれです。

自然分娩で2か月経過しても体調が万全ではないという人もいれば、帝王切開で出産したけれど産後2か月くらいで普通の生活に戻れるくらい元気になったという人もいます。しかし決して無理することなく、骨盤矯正は医師や整体師に相談しながら始めるようにしましょう。

骨の不具合は整形外科が診察、治療を行いますが、骨盤の歪みを矯正したり調整するのは整形外科よりも整骨院や整体の方で行っています。東京都北区の王子駅周辺で検索すると、産後の骨盤矯正・調整は整体・整骨院が主に行っているようです。

整体・整骨院では、レントゲン等の設備はありませんが施術前のカウンセリングで体の不調をきちんと聞き取りし、綿密な検査を行って施術します。「歪んだ骨盤を元に戻す」のですから、腰のあたりをボキボキ鳴らして矯正するイメージを持つ人も多いですが、最近の整体法ではボキボキ鳴らすようなことはせず、ソフトで優しく施術をしますのでリラックスして受けることができます。

1回の施術で元通りの骨盤に戻るのではなく、何回か施術を受けて徐々に正しい位置に戻していきます。何回か施術して戻った骨盤でも、矯正前の生活を続けるとまた歪んできます。せっかく整った骨盤が元に戻らないように、整骨院では普段の生活での注意点や食生活、骨盤トレーニングを指導してもらえます。セルフケアを続けていかないと、また元に戻ってしまうので十分注意してください。

産後の骨盤矯正・調整を受ける人は、育児真っ只中で授乳もしていることが多ものです。整骨院では骨盤のセルフケア方法の他に子どものための栄養や産後太りを解消するための食事についてもアドバイスが受けられます。こんな動作は骨盤が歪むので要注意というようなアドバイスや、こんな食生活が母子共に良いというようなアドバイスを受けられますのでかなり参考になるでしょう。施術師と二人三脚で治していくつもりで頑張りましょう。

産後の骨盤矯正を受けたいけれど、小さい子どもを置いて来られないという人のために、ほとんどの整体・整骨院ではお子様連れ歓迎としてキッズスペースを設けていたり、保育士資格を持つスタッフが常駐していて託児サービスを行っています（サービス内容は施設によって違います）。

ですから安心してお子様を連れて行き、施術を受けることができます。出産後2か月から3か月が過ぎて体調が万全に戻ったら、骨盤矯正・調整に通うことを検討してみてはいかがでしょう。治療は早期に始めた方がそれだけ良い効果が早く出ます。何か不安なこと、心配なことがあるのなら、まずは整体・整骨院に相談してみるのもおすすめです。